働かざる者食うべからず?!それ悪口じゃないの?異星間で意見対立!お金がない星に住む人々の生活【後編】

働かざる者食うべからず?!それ悪口じゃないの?異星間で意見対立!お金がない星に住む人々の生活【後編】
やはり地球人の考え方はあまり理解されないようです…。宇宙人さんとの3対1の討論はきつかったです(笑)それでは話し合いの後半戦をお送りいたします。
記事に出てくる人物や用語はこちら

【番外編】サヴィラジヌの生活用品

幻朋:ちょっと気になっていた事があるのですが、お店で配る生活用品は誰かが作っているんですよね?何種類くらいあるんですか?
メラムサフラ:地球みたいに物の種類は多くないです。栄養テープや休憩装置、家に設置する物とか…。
幻朋:インテリアですか?
メラムサフラ:いいえ。モニターやトイレみたいな物もあります。
幻朋:え?!サヴィラジヌ星人も排泄するんですか?!
メラムサフラ:体に装着して中を洗浄します。外に出す訳ではないです。
幻朋:すみません(笑)トイレと言うとどうしてもそういうイメージがあって。
メラムサフラ:それに関連してお風呂みたいなものもあります。部屋に入ると綺麗にしてくれます。
幻朋:どれもハイテクすぎますね(笑)これらがタダでもらえるなんてうらやましい限りです。
メラムサフラ:あとは読むようなものがあります。地球で言う本みたいな感じ。
オルアエル:これですよ。
サヴィラジヌの生活用品
幻朋:タブレットみたいですね!どんどん文字が流れていっている……すごいなぁ。
メラムサフラ:他の星の情報、サヴィラジヌで起きている出来事が分かります。あと小説のような物語もあります。
幻朋:小説もあるんですか!住人の方達が話を作っているんですね。例えば……ある一人のサヴィラジヌ星人が黒いトゲを切ると、中から小さいサヴィラジヌ星人が出てきました。みたいなストーリーとか(笑)
オルアエル:何それ?
幻朋:地球に竹取物語という話があるんですよ(笑)こんな感じかなと思って。
メラムサフラ:そういう似たような感じですよ。色々な話を読む事ができます。
幻朋:まさかサヴィラジヌに小説があるとは思いませんでした。他の星の文化を知るのはとても面白いです。

縛られない自由な生活

メラムサフラ:基本的にここの人達は、家で過ごしたり働いたりのんびり過ごしていますよ。
幻朋:昼寝したりとかはないでしょうけど、家でのんびりするのは良いですよね。私も家でくつろいだりするのは好きですよ。
メラムサフラ:寝るとかはないですが結構ぼーっとしている人が多いです。みんな考え事をしています。
幻朋:何をですか?悩み事とかですか?
メラムサフラ:悩みじゃないです。何か新しい事を考えています。生活を良くする事とかです。
幻朋:考え事と言ったら悩みかな?って思ってしまいます。私は地球色に染められていますね(笑)皆さんそういう考え事をしているんですね。これなら自然と文明がどんどん発展していきますよね。やっぱり心と時間にゆとりがあった方が、色々と良い影響がありそうですね。
メラムサフラ:地球は生きづらいと思います。ここの星には遊ぶ所もあるので、そういうのを楽しんでいる人もいます。
幻朋:え?何して遊ぶんですか?!(笑)
メラムサフラ:………アスレチックという言葉が近いでしょうか?踏み台のような物が設置してあって、どれだけ速く移動してポイントを取れるかという遊びです。
オルアエル:それ得意だよ。
幻朋:へぇ〜。そんなゲームがあるんですね。オルアエルさんは足が速いから有利ですね(笑)確か運動会みたいなものもあったような?主に体を動かす遊びがメインなんですね。
メラムサフラ:移動のスピードを競うのもありますね。開催までまだまだ先になります。
幻朋:まさか運動会って何十年後とかですか?!ここには時間の概念もないからなぁ…できれば私が生きているうちに見学したいです(笑)

「働かない=悪」はおかしい!宇宙人と徹底討論!

幻朋:ここの星では必ずやらなきゃいけない事などはないのですか?最低限これはやってくださいという。
メラムサフラ:特にないから自由です。生まれた時にルールを教わるぐらいです。
幻朋:そうですか…。地球では仕事をしていないとダメだと言われるので。
メラムサフラ:それはおかしいです。サヴィラジヌでは働いていない人の事をそんな風には言わないです。普通に働いている人もいれば、何もしていない人もいるし遊んでいる人もいます。でも、何をしていても気にならないです。
幻朋:こちらでは働かないで遊んでばかりいると色々と言われますよ。
メラムサフラ:目の前に誰かがいても、実際に何をやっているか分からないです。遊んでいるのか、考え事をしているのか聞いてみないと分からないです。
幻朋:たまに街中でサヴィラジヌの人を見かけますが、その場にただ立っているのかなと思っていました。星のために何か考えているのかもしれないですもんね。決めつけるのは良くないですね。
メラムサフラ:立っているだけで何もしていないとは決めつけないです。その人が何をしているのか目に見えないから気にならないし、何をやるかは自由です。絶対にこれをやるとも決められていないです。
幻朋:地球では何もしていないと非難されますよ。
メラムサフラ:そういう考えをすると消されます。ここは暴言がダメな世界なので。
ケスリロ:なぜそういう考えになるんですか?
幻朋:人のお金を使って生きるのがダメな風潮なので、自分でちゃんと稼いで生きないといけません。
ケスリロ:家族でもダメですか?
幻朋:良い歳して親に頼るのは良くないと言われます。
ケスリロ:えぇ…よく分からない。家族で助け合っちゃいけないんですか。
幻朋:働かざる者食うべからずという言葉があってですね…。
オルアエル:それって悪口じゃないの?!
幻朋:確かにそうかもしれません。でも、そういう風に言われるんですよ。
オルアエル:生きるのに困っている人がいたら助けると思うけど。
幻朋:働かない事は悪いというイメージが付いてしまっているんです。
メラムサフラ:サヴィラジヌでは働く事が義務じゃないから、なかなか分からないです。無理に働かなくても良いとは思いますが、私は地球の事情を理解しているから複雑な気持ちです。
ケスリロ:全く理解できないです。
オルアエル:私も理解できない。
メラムサフラ:働かないとダメというのが地球のルールです。

お金のルーツについて

ケスリロ:お金を考えた人はすごいと思う。
幻朋:ですよね。一体いつからお金ができたんだろう?
メラムサフラ:昔からお金みたいな感じのものはありました。でも人類が生まれた時は存在しなかったです。物々交換とかをして、最初はみんな自由に暮らしていました。物を渡し合う習慣が元々ありました。
幻朋:え?やっぱり誰かがお金という制度を持ち込んだんですか?
メラムサフラ:外部から来た人が絡んでいます。
幻朋:宇宙人ですか?
メラムサフラ:他の星にもお金みたいなものがあって地球人に紹介しました。物だとバラバラの価値だからお金で統一しました。
幻朋:お金っていうのがあるけど、地球人もこれ使ってみてよ〜って感じでしょうか…。その宇宙人に悪意はなかったのかもしれないですが、複雑な心境です。
オルアエル:その宇宙人最悪じゃん。
幻朋:まぁそうなっちゃいますけども(笑)今回は皆さんの話をたくさん聞けて良かったです。ご意見ありがとうございました。
ケスリロ:地球には興味があるので楽しかったです。また参加したいです。
幻朋:ぜひお願いします。それではそろそろ帰りますね。
オルアエル:またね。
メラムサフラ:また来てください。

今回の会話記録はここまでとなります。やはりサヴィラジヌ星の人は、地球についての話になるといつもヒートアップします(笑)それだけ環境が違いすぎて「何でそうなの?!」と思うようです。
逆に私もこういう考え方があるんだなと新しい発見があります。惑星を超えての意見交換は面白いです。「地球以外の人はどう思っているんだろう?」と情報をお探しの方に、この記事が少しでもお役に立てれば嬉しいです。