お金が存在しないと人は働かなくなるのか?お金がない星に住む人々の生活【前編】

お金が存在しないと人は働かなくなるのか?お金がない星に住む人々の生活【前編】
地球では大抵の人が、生きるためだったり欲しい物を買うためにお金を稼いでいますよね。私自身も生活をするために働いています。
私が交流している宇宙人さんの惑星では、お金という概念が存在しません。しかし自分の星のために重要な仕事をしている人達がいて、全て無償で働いています。一体どのような心境で働いているのでしょうか?また、一般市民の方達はどのように過ごしているのでしょうか…。
これらの事が以前からずっと気になっていたので、宇宙人さん達の意見を聞いてきました。価値観が全く違う者同士なので、頭を悩ませながら話し合いました(笑)その時の会話記録をご報告していきたいと思います。
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無償で重要な仕事をする理由とは?

幻朋:こんにちは。今日はサヴィラジヌの人達の意見を色々と聞きたいので、話し合いに何人か参加していただけないでしょうか?
メラムサフラ:こんにちは。良いですよ。ケスリロさんの部屋で話しましょう。関連施設に行っているオルアエルも呼びます。
(ケスリロさんが担当しているモニタールームに移動しました。)
ケスリロ:お久しぶりです。
幻朋:最近なかなかお話しする機会がありませんでしたね。今日はぜひケスリロさんにも参加していただきたいです。
ケスリロ:はい。興味があります。
オルアエル:来たよ。
メラムサフラ:他にも呼びたいのですが、やる事があるので厳しいです。
幻朋:大丈夫です。お仕事中にすみません。では、今いるみなさんに質問していきたいと思います。今回のテーマは、サヴィラジヌ星の生活や仕事についてです。まずはみなさんはなぜ重要施設で働こうと思ったんですか?
ケスリロ:星にはこういう活動をしていない人がいます。その人達は自由な生活をしています。私はそれだとつまらなくて、ちょうど「働かないか?」と誘われて来ました。
幻朋:普通の生活だとつまらないなぁって思っていたんですね。でもこれは星を守るというかなり重要な仕事ですよね。それをお金も何ももらわないでやっているのは、どういう心境なのでしょうか?
ケスリロ:誰かがやらないと星を維持できないから好きでやっています。
幻朋:なるほど…好きでやっているんですね。
オルアエル:すごいねケスリロさん。
幻朋:確かオルアエルさんも自分でやりたいと思って来たんですよね?(笑)
オルアエル:最初は嫌だったけど、何もしてないよりは良いかなと思って。色んな星に行けて楽しいし。面倒だけど。
幻朋:やっぱり何もしないのはつまらないから、みたいな理由なんですね。面倒って言っちゃダメですよ(笑)
メラムサフラ:ここにいる人達は、何かしら優れている人が召集されています。普通の人よりは能力があって厳選されています。オルアエルはこんな感じだけれど、この星では優秀だからここの施設にいます。
幻朋:施設にいる人はみんなエリートなんですね。メラムさんはなぜ施設で働こうと思ったんですか?
メラムサフラ:ここで働かないか?と声がかかったからです。
幻朋:それ以前は何をされていたんですか?
メラムサフラ:生まれてからこの施設にずっといます。
幻朋:え?どういう事ですか?
ケスリロ:メラムさんの家族もこの施設にいて、生まれた時からこの施設にいたんですよ。
メラムサフラ:あぁ〜、言わないでおこうと思ったのに。
幻朋:揉めないでください(笑)もしかしてメラムさんの親御さんは偉い人だったんですか?
ケスリロ:言っちゃえば良いのに。
メラムサフラ:ダメです。
無償で重要な仕事をする理由

住人は何をして生活しているのか?

幻朋:サヴィラジヌの一般市民の方々は、普段何をしているのですか?
メラムサフラ:何もやっていない人もいるけれど、家とか建物を作ったり、生活用品を配る施設で働いている人もいます。学校で教えている人もいるし、これらはやりたい人がやっています。
幻朋:自発的に働いているんですね。お金がもらえないのに率先してやるなんてすごいなぁと思ってしまいます。
メラムサフラ:何もしないで過ごしていると飽きます。でも、それでも良いと思っている人もいます。人それぞれ自由に生活しています。
幻朋:生活に必要な物はタダでもらえるんですもんね…。なんて良い世界なんだ(笑)
メラムサフラ:欲しい物は何でももらえます。働く必要はないけれど、何かしらやろうという気持ちになるんです。
幻朋:ずっと何もしないでいると、さすがに飽きてきちゃうかもしれないですね。そうなると自分の星のために活動しようって思うかも。
メラムサフラ:そうです。他の星と交流するのもその一つ。自分の星を残していくために必要な活動だから、情報を交換したり共有したりします。感謝の気持ちで物を交換する事があるけれど、これがお金みたいな物なのかな?
幻朋:サヴィラジヌ産の物をあげるんですね。自分の星にはない物をもらったら、色々と参考にして開発できそうですよね。そうやって文明が発達していくのかもしれないですね。

何を目的に働くのか?

幻朋:う〜ん……星のために頑張って働いた人は何かもらえたりしないんですか?表彰されたりとか。何か目的はないですか?
メラムサフラ:地球にはお金があるせいで感覚がおかしくなっています。星の資源を使って何かを作ったり、やっている事は地球と同じです。その事にお金を払っているかどうかの違いです。
幻朋:確かにやっている事は同じなのに、なぜこんなに環境が違うんだろう。私は生活の他にも、欲しい物があるから買うとかそういう目的もありますよ。目標とか目的があるからこそ、頑張って働けるというか…。
メラムサフラ:目的は特にないです。お金がないと生きていけないからそう感じるだけです。でも星のために働くという感覚はあるかもしれません。
幻朋:すごいですね。何だか考え方が完全に毒されているような気がします(笑)何ももらえないのになぜ働くの?って、どうしてもそんな風に思ってしまいます。
オルアエル:やっぱり地球は変わってるね。

この話し合いは【後編】に続きます。この後、更にヒートアップしていきます(笑)