前回記事『空海は空白の7年で何をしていたのか?霊力を持っていたのか?明星が体内に入った話など【幼少期〜入唐編】』の続きです。今回は空海が長安に滞在し始めた所から帰国までのお話です。
歴史には記されていない部分や、空海が何を考えて行動していたのかを中心に質問しました。仏教的専門用語などがたくさん出てきてなかなか気が進まない方もいらっしゃるかもしれませんので、宇宙人さんに分かりやすく解説してもらいました。
空海というこんなにもすごい人がいたんだと、少しでも多くの方に知っていただければ幸いです!それでは、教えてもらった記録をご報告していきたいと思います。
記事に出てくる人物や用語はこちら
目次
長安でインド僧から梵語を学ぶ
メラムサフラ:お待ちしていました。
ケスリロ:お待ちしてました。
オルアエル:お待ちしてたよ。今来たよ。
幻朋:こんばんは。地球では新しい年が始まっていますので、こちらの言葉で挨拶したいと思います。皆さん今年もよろしくお願いします!
メラムサフラ:今年もよろしくお願いします。
ケスリロ:新しい年っていうのが良いな。
オルアエル:何回もスタートするの?
幻朋:地球が滅びるまでの間は何度でもスタートすると思います(笑)
オルアエル:分からないよ。
幻朋:宇宙には時間の概念がないですもんね。ややこしい挨拶をしてすみませんでした(笑)さっそくですが、空海の続きをお話ししたいと思います。唐に渡って活動し始める所からです。805年2月、西明寺に滞在する事になりました。空海は長安でインド僧の般若三蔵から梵語の教えを受けました。この梵語というのは仏教で使う文字なのでしょうか?
メラムサフラ:インドの文字みたいですね。
幻朋:日本でも学んでいましたが、ここでも勉強していたんですね。というか中国にインドの方がいるんですね。
メラムサフラ:中国にインドからもたくさん来ていますね。
恵果和尚と空海
なぜ恵果和尚の元を訪れたのか?
幻朋:その年の5月には密教の第七祖である青龍寺の恵果和尚の元を訪ね、約半年に渡り教えを受けました。恵果和尚はどんな方なんですか?この方について詳しく調べる時間がありませんでした…。
メラムサフラ:密教というのを教え歩いた人みたいです。
幻朋:密教の先生みたいな方でしょうか?なぜこの方の元に行ったのでしょうか?
メラムサフラ:金剛というのを学びに行ったようです。
幻朋:あ!その金剛という単語がこの後のお話に出てきます。何となくですが、少し流れが分かってきました。
恵果和尚は能力者なのか?
幻朋:恵果和尚は空海が十分に修行を行ってきた事を初対面で見抜き、すぐに密教の奥義伝授を始めたそうですが、本当に見抜いたのでしょうか?すぐに伝授した理由は何ですか?
メラムサフラ:空海が普通の人ではないというのを分かっていたみたいです。
幻朋:只者じゃないオーラがバンバン出ていたんですね。むしろ恵果和尚も何かしらの力があったんですか?
メラムサフラ:この人は相手の力を見る能力があります。
ケスリロ:それはすごい事だな。
幻朋:お互い初めて会った時に「この人はすごい」って感じていたかもしれませんね。
空海が遍照金剛となる
幻朋:その奥義伝授についてなのですが…悲しい事に私にはどういう意味なのか理解できませんでした(笑)とりあえず読み上げますね。大悲胎蔵の学法灌頂、金剛界の灌頂、伝法阿闍梨位の灌頂を受け、「この世の一切を遍く照らす最上の者」という意味の遍照金剛(へんじょうこんごう)の灌頂名を与えられたそうです。これらはどういった儀式なのでしょうか?
メラムサフラ:一番良い位を与えられるとともに、密教を伝えていける権利をもらっています。
幻朋:なるほど!すごく分かりやすいです。だから日本で密教を広める事ができたんですね。しかも一番良い位ですか…「最上の者」と言っていますもんね。
メラムサフラ:その時点で中国では空海がトップになっています。この後色々な道具も引き継いでいます。
幻朋:そうなんですよ!色々もらっています。しかし空海がトップになったというのは相当ですよね。こんなにすごい方だったとは。
オルアエル:トップになれるのってすごいよね。
恵果和尚から重要な物を引き継ぐ
幻朋:8月中旬以降は多数の人達と曼陀羅や密教法具の製作などが行われました。恵果和尚からは阿闍梨付嘱物という仏舎利や仏像など13点を与えられたそうです。これらはどういったものなのでしょうか?
メラムサフラ:今まで引き継がれていたものです。仏舎利というのがかなり大事なものという事です。
幻朋:空海が密教のトップになったから引き継いだのでしょうか。そして仏舎利が一番大事なんですね。
メラムサフラ:これを持っている事で証明されるようです。
恵果和尚の逝去と空海の決意
幻朋:12月15日、恵果和尚が60歳で亡くなってしまいます。翌年の1月に空海が全弟子を代表して碑文を起草したそうです。空海は来たばかりなのに弟子の代表なんですね。
メラムサフラ:空海はその世界では一番になっているからみたいです。
幻朋:こんな短期間でトップになるなんてすごいですよね。確認ですが、空海の前は誰がトップですか?
メラムサフラ:恵果和尚です。
幻朋:やっぱり恵果和尚は有名な方だったんですね。一般的なお寺の和尚さんに密教を習っていたのかなと思っていたので、繋がってすっきりしました(笑)偉大な和尚さんなんですね。
メラムサフラ:空海はそれを分かっていて恵果和尚の元に行きました。
幻朋:そういう事だったんですね。空海は恵果和尚が亡くなってどう思っていましたか?
メラムサフラ:大事な師匠だったのでとても悲しんでいます。しかし空海はその後、自分が責任を持ってやっていくと決心したようです。
オルアエル:この人はすごい人だよ。
幻朋:密教を広めていこうと、ここで決意したんですね。
越州で様々な分野を学ぶ
幻朋:806年3月、長安を出発して4月に越州に到着、そこに4ヶ月滞在したそうです。そして土木技術や薬学など様々な分野の事を学んだそうです。土木までもを学んだんですね?
メラムサフラ:なぜ土木なのかは分かりませんが、これらを学ぶ義務があったようですね。
ケスリロ:そんなに覚えられないよな。
幻朋:遣唐使にはそのような義務があったんですね。でも、色々な知識があればお寺とか建てられそうですよね。
メラムサフラ:建築技術も学んでいそうですね。
なぜ留学期間を2年に短縮したのか?
幻朋:8月になると、20年の留学予定を2年に短縮して日本に帰国する事になります。これは遣唐使としては前代未聞の事だったらしいのですが、何を思って帰る事にしたのでしょう?
メラムサフラ:空海は短期間でここまで来れると思っていなかったので、早く日本に戻りこの事を報告したいと思ったようです。
幻朋:密教を極めて仏舎利ももらっていますしね。
メラムサフラ:空海が最終目標を達成してしまったため、と載っていますね。なので今後の事をまた考え直すために帰ったようです。
ケスリロ:真面目すぎるよな。
メラムサフラ:この人はかなり計画的な人ですね。
オルアエル:もう少し遊んだ方が良いよ。
幻朋:空海なら遊ぶよりも他の事に時間を使いたいと思いますよ(笑)
メラムサフラ:勉強が趣味ですからね。
西の高野山と明星院
幻朋:空海は明州を出航しますが、途中で嵐に遭遇したので五島列島福江島に立ち寄ります。空海はそこで真言密教を開いたので、大宝寺は「西の高野山」と呼ばれるようになったそうです。たまたま立ち寄ったお寺に密教を伝えたんですか?
メラムサフラ:日本でも空海の噂は広まっていました。空海はお願いされて、そこで初めて密教を伝えたそうです。
幻朋:大宝寺の方は「あの空海さんが?!」って思ったかもしれませんね(笑)さっそく日本に密教を伝えたんですね。あと、福江の地で虚空蔵菩薩が安置されているお寺があって、そこで参籠した際に明けの明星から強烈な光が差すのを見たそうです。この光景は中国で収めた真言密教が日本の鎮護に効果をもたらす証しだと思い、そのお寺に明星院と名づけたという伝承があります。
メラムサフラ:仏の神が空海に反応したようです。
幻朋:それで光が放たれたんですか?
メラムサフラ:仏の神の力です。それを空海は明星からの光だと感じたらしいです。
ケスリロ:神に認められているのはすごいよな。
幻朋:勉強や修行を怠らず努力し続けて、仏の教えを広めようとしているので仏の神も応援していたのかもしれませんね。
メラムサフラ:常に勉強していますからね。
オルアエル:無理だよね。
「虚しく往きて実ちて帰る」に込められた意味
幻朋:空海は「虚しく往きて実ちて帰る」という言葉を残したそうですが、これにはどのような意味が込められているのでしょうか?
メラムサフラ:これは今までひたすら修行してきた事が無駄ではなかったという意味があるようです。
幻朋:若い頃からずっと修行していましたもんね…。
メラムサフラ:遊ぶ事もなく、辛い事もたくさんあったようですからね。
ケスリロ:さすが神になった男は違うな。
幻朋:神になっていたんですか?
ケスリロ:もう神みたいなものだと思うな。
幻朋:確かに神レベルですよね。
オルアエル:神になれるのはすごいよね。
メラムサフラ:神様になるのはまず無理だと言われています。
幻朋:今の所知っている中では、ジャンヌ・ダルクが神になっていましたね。神は神として生まれているので、私達とは全く次元が違いますもんね。
メラムサフラ:想像できない世界ですね。
オルアエル:私からするとメラムさんもリイみたいなものだよね。(リイ=神)
御請来目録について
幻朋:806年10月、空海は博多津に到着しました。大宰府に滞在し東長寺を開基したり鎮国寺を創建したそうです。そして10月22日付けで朝廷に「御請来目録」を提出しました。請来とは外国から教典や仏像を持ち帰る事だそうです。空海が持ち帰った物は、教典、曼陀羅、密教法具、阿闍梨付属物など多数あったそうです。
メラムサフラ:どのようなものを持ち帰ったか見せたようですね。
幻朋:朝廷って偉い人ですよね?
メラムサフラ:天皇ですね。
幻朋:天皇に報告するんですね!その他に私的なものもあったそうですが、どんなものがありますか?
メラムサフラ:仏像や今まで学んだ時にもらった書物、建物の設計図などがあります。
幻朋:越州で4ヶ月学んでいた事もありましたね。
メラムサフラ:その時に使っていたものです。あとは衣類もありますね。
幻朋:衣類?もしかして袈裟というものでしょうか?自分が使っている袈裟とか?
メラムサフラ:自分の袈裟は恵果和尚にあげていますね。その前に恵果和尚からもらっています。
幻朋:仏の世界で袈裟は大事なんですね。
メラムサフラ:はい、大事なものみたいです。
大宰府の観世音寺で2年間何をしていたのか?
幻朋:空海は20年の留学期間を2年で切り上げて帰ってきたため、朝廷は809年まで入京を許可しなかったそうです。これはなぜでしょうか?そのため807年から約2年は大宰府の観世音寺に滞在していたそうです。この時期の空海が何をしていたかは謎だそうで、一説では法要を引き受けていたのではないかとされています。
メラムサフラ:本来であれば留学期間であったため、このような前例がなくどうするかなど色々時間がかかったとあります。
幻朋:どのように対処するかを話し合っていたんですね。待っている間は何をしていましたか?
メラムサフラ:その寺の手伝いをしていたとありますね。
幻朋:そうなんですね。分かりました。今回のお話はいったんここまでです。次で何とか最後までいきたいです。頑張ってまとめます(笑)
メラムサフラ:長そうです。
オルアエル:まだあるの?
ケスリロ:いつ休んでたんだろうな。
幻朋:まだまだ続きますよ。人生の最後まで休まずに全力で走っていそうですよね。
オルアエル:飽きちゃうよ。
幻朋:もう飽きちゃいましたか(笑)前回は面白いって言ってくださったのに(笑)
オルアエル:すごい人ってのは分かったよ。
幻朋:すみません、あともう少しお付き合いください。
ケスリロ:ちゃんと最後まで聞きます。
幻朋:ありがとうございます!また来ますのでよろしくお願いします。
メラムサフラ:ありがとうございました。またお待ちしています。
ケスリロ:また来るよ。
オルアエル:またね。
空海の長安滞在から帰国までのお話は以上となります。いよいよ空海が密教を極めて日本に戻ってきました。次回は最澄との訣別や高野山の開創などをお話しして、空海が入定する所までを質問できれば良いなと思っております。
空海がどんな思いで生きていたか、そしてどんな偉業を成し遂げたのかを最後までしっかりお伝えしたいです!至らない点もありますが、自分なりに頑張って情報をまとめたいと思います。