先日、宇宙人さんと話していた時にこんな事を言っていました。
「服や装飾品がうらやましい。」
サヴィラジヌ星には服を着る習慣がなく、アクセサリーなどの装飾品もありません。全体的な惑星の雰囲気はというと、地面は灰色、空は薄暗い赤、唯一黒いトゲが生えているものの花などの植物はありません。
サヴィラジヌ星には『色』があまりないんです。そんなサヴィラジヌ星人にとって、地球人が着ている服はとてもカラフルに見えるそうです。超越した力を使い、何も不自由のない生活を送っている宇宙人さんでもこんな事を思うんだなと気づかされました。
そこで私は普段からお世話になっている宇宙人さん二人に絵を描いてプレゼントする事にしました。絵なら地球からサヴィラジヌ星に転送できるとの事でした。(謎の技術)
その話をした後にさっそく絵を描き始めました。宇宙人さん達に喜んでもらえるように心を込めて完成させました!今回は絵をプレゼントしに行った時の様子になります。宇宙人さん達の反応が微笑ましかったです(笑)
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もう1人の宇宙人と再会
手元にはスマホを用意していつでも絵を出せるようにしました。私の意識がサヴィラジヌ星に到着すると、視界には金色の海が広がっていました。周りには何もありません。海に出てしまうと失敗パターンという感じです(笑)
陸地の方を見渡すと建物は見えるのですが、遠すぎて気が遠くなります。私はいつも通りその場で待機する事にしました。すると間もなくして黒い色の宇宙人さんがパッと現れました。それはずっと会えていなかったオルアエルさんでした。
幻朋:オルアエルさん、お久しぶりです!
オルアエル:今帰ってきたよ。メラムさんも来ると思う。ちょっとここで話すのもね……私の家に行きましょう。
幻朋:はい、お願いします。
(オルアエルさんに連れられて空間移動をしました。あっという間に家の中に到着していました。)
幻朋:ちょうどオルアエルさんもいて良かったです。もしいなかったらまた出直そうと思っていました。いつも別な惑星に行っていてなかなかお会いできないですよね。
オルアエル:行ったり来たりしてた。ちょうどあなたがいない時に帰ってきてたよ。メラムさんに話は聞いていたよ。
幻朋:他の惑星には何か任務のような感じで行っていたんですか?
オルアエル:情報を集めてた。どうでもいいから早く帰りたかった。
幻朋:どうでもいい?!(笑)それは爆弾発言ですね(笑)
メラムサフラ:戻りました。
幻朋:あ!メラムさんも帰ってきましたね。こんにちは。それでは二人がそろったので…ちょっとお渡ししたいものがあります。前回メラムさんに話したと思うのですが、さっそく絵のプレゼントを持ってきました!
メラムサフラ:おぉ〜。
オルアエル:見たいです!
幻朋:いつも与えてもらってばかりなので、何かお返しをしたいなと思っていたんです。地球人の私からは大した事はできませんが、絵で感謝の気持ちを伝えたいと思います。それではこちらになります。
絵をプレゼント!宇宙人の反応
私の目の前には実際には誰もいないですが、見てもらえるように一応スマホの画面を正面に向けました。
幻朋:見えますか?
オルアエル:すごい!いろんな色がある。
メラムサフラ:綺麗ですね。……今からちょっと準備します。
幻朋:ん?
オルアエル:私の家に飾ります。
幻朋:それってどうやるんですか(笑)画面をスキャンして映すのかな?…超能力ですね。
幻朋:うわっ!!大きい!このサイズは何Kmあるんだろう(笑)私が描いた絵がオルアエルさんの家にある…不思議な感覚です。
最初はみんなで向き合って話をしていましたが、壁に絵が飾られると二人とも体が絵の方に向きました。オルアエルさんは興奮していました(笑)
幻朋:せっかくなので絵の説明をしますね。メラムさんの体の上の方に付いている白いものは、地球にある花という植物でバラと言います。花には花言葉といってそれぞれ意味があります。白いバラは『深い尊敬』という意味だそうです。色々な知識があるメラムさんは本当にすごいなと思って尊敬しているので、この白いバラを飾りました。
メラムサフラ:私はそんなにすごい人じゃないですよ。でも、ありがとうございます。綺麗です。
幻朋:オルアエルさんの方の花はポーチュラカという花にしました。
オルアエル:ポーチュラ?
幻朋:ポーチュラカです(笑)私も実際に見た事はないのですが、この花言葉が『いつも元気』だったのでこれにしました。
メラムサフラ:オルアエルにぴったりですね。
幻朋:ですよね(笑)陽気で元気なオルアエルさんに似合うかなと思って選びました。
オルアエル:色が綺麗!
幻朋:メラムさんの方は大人な感じで帽子をかぶせてみました。
メラムサフラ:帽子……。
幻朋:地球人が頭にかぶる物です。サヴィラジヌ星人にとっては頭ではないと思うのですが、地球人みたいにかぶれそうだなと思って帽子にしてみました。
メラムサフラ:とても不思議な感じです。地球のものを身につけるなんて。
幻朋:オルアエルさんの方は、ポコポコした所の反対側に緑色の宝石が付いたリングをはめてみました。更にそこは腕ではないですが、地球人が腕にはめるアクセサリーを付けました。
オルアエル:私達には頭とか腕の概念はないもんね。
幻朋:ですよね。なので私もどうしようか悩みました(笑)でも結局は人間の体の感覚で付けてしまいました。その輪に付いている☆←この形は地球では星の意味なんです。地球から見た惑星の光をイラストにすると☆これになります。宇宙、惑星繋がりで良いかなと思って星の形のアクセサリーにしました。
オルアエル:すごい!
幻朋:あとは地球人が首に付けるネックレスという装飾品を二人に付けました。ハートは色違いのおそろいです。この♡の形は地球では心や心臓、愛情表現などに使います。そして何より女性にぴったりな可愛い形なので、二人にも付けました!やっぱり二人は女性なので可愛く飾ってあげたいと思って。
メラムサフラ:これ好きです。
幻朋:最後にそれぞれの足元…じゃなくて地面に立っている体の部分に色々な花を飾りました。
メラムサフラ:地球の植物はカラフルですもんね。
オルアエル:こんなの見た事ない。色がいっぱいある!
幻朋:そう言っていただけて嬉しいです。
初めて見る物に釘付け
二人ともじーっと絵を見ていました。渡して終わりかなと思っていたので、こんなに見てもらえるなんて予想外でした。
オルアエル:家にいっぱい人を呼んで見せるよ。サヴィラジヌにはこんなのないからね。
幻朋:他の方にも見せるんですか!ちょっとお恥ずかしいです(笑)
メラムサフラ:ここでは体に何かを身に付ける習慣がないから珍しいです。
オルアエル:実際に付けてみたい。
幻朋:本当は実物をプレゼントできれば良いのですが。サヴィラジヌ星には宝石のような色がついている鉱石とかはないですか?
メラムサフラ:作ろうと思えば作れますが、体を飾る事がないです。
幻朋:そうですか。そもそも文化の違いがありますもんね。
オルアエル:地球のこういう所は良いよね。
幻朋:ぜひ次は地球に転生してみてください(笑)
オルアエル:絶対行きたくない。
幻朋:やっぱりそうですよね(笑)
メラムサフラ:こんなに早く絵を描いてくると思わなかったです。
幻朋:絵をプレゼントしますと話をして帰ったあと、どんな絵にするか考えてすぐ取りかかりました!早く感謝を伝えたかったので。
オルアエル:私はしばらく眺めています。
メラムサフラ:私達が二人並んでいる所が良いですね。
幻朋:そうですか!良かったです。最初は一人ずつ別で描いて渡そうと思っていたんです。でもやっぱり友達だから一緒の方が良いかなと思って並べました。なかなか上手く描けなかったですが…。
メラムサフラ:そんな事ないですよ。私達もそっくりです。似てます。
幻朋:嬉しいお言葉ありがとうございます。それにしてもオルアエルさんはずっと見ていますね(笑)
オルアエル:どこにも行かないで見ていたいよ。すごく気に入ったよ。
幻朋:さっそく「次は◯◯星に行ってください」って言われたりして(笑)
オルアエル:行きたくない。メラムさんにお願いする。
メラムサフラ:ダメです。
幻朋:コントみたいなやり取りですね(笑)もし次またプレゼントするとしたら、花が咲いている所の隣に立っているような写真とかどうですか?お花畑とかに合成したり。
メラムサフラ:良いですねそれ。
オルアエル:それも見たい!
幻朋:花は綺麗ですからね。きっと似合いますよ。
メラムサフラ:地球に降り立つといつもはみ出してしまうので…花畑に入ってみたいですね。
幻朋:花が咲く時期になったら作ってまたプレゼントしますね。今日は絵のプレゼントだけですのでそろそろ帰りますね。いつもお邪魔してすみません。
オルアエル:私はしばらくは星にいるから家から出ないで絵を眺めてるよ。
メラムサフラ:私は自分の家に絵を飾ってから別な星に行きます。
幻朋:この絵が地球とサヴィラジヌの友好の架け橋になれば良いです。
メラムサフラ:こんな事は初めてです。ありがとうございました。
幻朋:こちらこそありがとうございます。それでは失礼します。
その後、私は自分の体に戻りました。そこは自分の部屋で現実の風景です。しかし先程サヴィラジヌ星で見た光景が頭から離れませんでした。
私が描いた絵がオルアエルさんの家に飾ってあります。いつもは地球に帰ってくればそれで終わりです。しかし今日は今こうしている間もオルアエルさんが絵を見ています。とても不思議な感覚です。
この光景は私しか見ていないので、証拠がないし絶対に信じてもらえない事だと思います。宇宙人なんていない。それが普通の考えです。でも宇宙人も存在しているかもしれないと思った方が何となく楽しい気がします!
宇宙人さん達には顔がないのでどんな表情をしているか分かりませんでしたが、絵の方に体を向けてずっと見てくれている様子が心に残りました。個人的にちょっと感動した体験でした。