始皇帝は何を目的に中国全土を統一したのか?戦国の終わりと統一後に行った数々の政策【中編】

始皇帝は何を目的に中国全土を統一したのか?戦国の終わりと統一後に行った数々の政策【中編】
今回は秦の統一戦争と統一後に始皇帝が行った政治・経済改革などについてをお話ししたいと思います。途中で暗◯未遂事件があったりしますが、そんなピンチも乗り切って見事全国を統一する始皇帝の様子をどうぞご覧ください!
※どうしても時代背景により物騒な単語が出てきてしまいますので、伏せ字などにして対処しております。
記事に出てくる人物や用語はこちら

地球の拠点で話し合い

この日は、サイトに質問リクエストのページを設置する作業をしていて時間が押していたので、拠点の会議室をお借りする事にしました。自宅からだと一瞬で伊勢に移動できるのでとても助かります。
幻朋:お邪魔します!皆さんこんばんは。
シノエテ:こんばんは。
ロクアル:こんばんは。
ミコラ:こんばんは。
幻朋:今日は会議室をお借りしてメラムさん達と地球の話をしてもよろしいでしょうか?諸事情で時間短縮でこちらに来ました。
シノエテ:会議室良いですよ。
(二人で会議室に空間移動しました。ミコラさんとロクアルさんはモニタールームに残りました。)
シノエテ:私も一緒にいます。
幻朋:良いんですか?!久しぶりに一緒にお願いします!
シノエテ:今映しますね。
(会議室に設置してあるモニターにメラムさんの姿が映りました。)
メラムサフラ:こんばんは。オルアエル呼びますね。
幻朋:こんばんは!今日は拠点からですみません。
メラムサフラ:拠点で大丈夫ですよ。
シノエテ:昨日スサノオさんが来てくれました。
幻朋:そうなんですね!ありがたいですね。
シノエテ:アマテラスさんは明るくなった頃に必ず1回は来てくれます。
幻朋:毎朝でしょうか?本当に優しいですね…。
(オルアエルさんがモニターにスーっと移動しながら映り込んできました笑)
オルアエル:来たよ。
幻朋:オルアエルさん(笑)来てくださってありがとうございます。今日も始皇帝のお話です(笑)
オルアエル:またやるの?
幻朋:まだ続きます(笑)始める前にメラムさんに確認したい事があります。始皇帝は趙の邯鄲(かんたん)生まれではなく、かんしゅくだと言っていましたよね。あの後、かんしゅくを検索したら「甘粛」と出てきたのですが、この漢字で合っていますか?
メラムサフラ:そうです。そう書いています。 
幻朋:甘粛で生まれて両親と過ごしていましたか?
メラムサフラ:そうです。
幻朋:命を狙われて逃げていたとかそういう話はありませんか?
メラムサフラ:そのような話はありませんね。
幻朋:出生地が私達の知っている情報と違う場合は時々ありますが…始皇帝もこのパターンでしょうか。このように歴史と違っているというのも面白いですよね。色々な説があるとなぜなのかなと想像したりできますね。

秦の統一戦争

幻朋:では、今日の本題に入ります!始皇帝が中国を統一していく流れをご説明していきますね。秦が全国を統一する前に争っていた主要な国は、燕・趙・斉・楚・韓・魏・秦でした。父の荘襄王の時代から領土は拡大しており、秦は強大な軍事力を持っていました。魏出身の尉繚(うつりょう)の意見を採用して他国の人間を買収し、様々な工作を行っていたそうです。
メラムサフラ:そのような事をしていたようです。尉繚という人は載っていませんでした。
幻朋:買収も作戦ですよね?戦争をする前に先手を打っていたのでしょうか?
メラムサフラ:油断させるためです。

韓の滅亡

幻朋:韓非が亡くなってから3年後、紀元前230年に韓の陽翟(ようたく)が陥落して、君主の韓王安が捕縛されて滅びました。
メラムサフラ:小さい所ですかね?小さいので簡単に滅ぼせたのではないかと思います。
幻朋:まずは攻めやすい所から行ったのかもしれませんね。

趙の滅亡

幻朋:秦は趙の幽繆王(ゆうぼくおう)の家臣、郭開(かくかい)へ大金を払って買収工作をしていました。郭開は、名将の李牧と司馬尚が謀反を企んでいると幽繆王に伝えて二人は解任となり、秦の侵攻で簡単に敗れました。王は捕虜となって趙は秦に併合されました。
メラムサフラ:お金をたくさんもらえるから従っていたようです。
シノエテ:お金ってすごいです。
オルアエル:そんなのいらないよ。
幻朋:お金は地球人には大事なんです(笑)買収などの作戦は誰が考えていたんですか?
メラムサフラ:始皇帝の周りの人達が考えた作戦です。
幻朋:頭が良い人達がいたんですね。あと、始皇帝が邯鄲(かんたん)に入った際、母の実家と揉めていた者を生き埋めにして秦に戻ったそうです。
オルアエル:怖いね。
メラムサフラ:そういう情報は載っていませんでした。
幻朋:始皇帝は残虐な事をするような悪い人のイメージがあるようなのですが、本当なのでしょうか。
オルアエル:悪い人だよ。
幻朋:決めつけるのは良くないですよ(笑)まだ分かりませんよ。

魏の滅亡

幻朋:魏は戦国四君である信陵君(しんりょうくん)を失って弱体化していました。首都・大梁を水攻めされて3か月は耐えていましたが、紀元前225年に降伏して魏も滅びました。なぜ魏を水攻めにしたのでしょうか?
メラムサフラ:動きを封じようとしたそうです。大きな川があるからそれを利用しました。
幻朋:そうだったんですね。
メラムサフラ:こうがという川です。
幻朋:黄河の事ですかね。3ヶ月も耐えたなんて、魏も強い国だったんですね。

楚の滅亡

幻朋:次に秦と並ぶ強国の楚との戦いが始まりました。李信と蒙恬(もうてん)に20万の兵を与えて指揮を執らせ、始めは優勢でしたが楚で起きた反乱と楚軍の猛追に遭い負けてしまいました。始皇帝は老将軍の王翦(おうせん)に60万の兵を託し、紀元前223年に楚を滅ぼしました。
メラムサフラ:楚という方が思ったより強かったです。次はできる限りの人数をかけました。
幻朋:60万人の兵士って相当ですよね。よっぽど手強い国だったんですね。プロの王翦さんに託した感じですね。
メラムサフラ:最初の若い人達が人数はそんなにいらないと言って負けました。
幻朋:李信と蒙恬ですか?若い武将は勢いがありそうですね。きっと勝てると思っていたんですね。

燕の太子・丹の恨み

幻朋:次は燕ですが、まずは燕が滅亡するきっかけになった人物からお話しします。燕の太子である丹は、人質として趙の邯鄲で過ごした事があり、同じ境遇の始皇帝と親しかったそうです。でも、始皇帝は趙で人質になっていなかったんですよね?
メラムサフラ:親しいという情報はないです。
幻朋:ちょっとこの辺の話が違ってきますね。その後、始皇帝が王になると丹は秦の人質になりましたが、秦からの扱いがひどくなっていたそうです。丹が秦の人質だったのは合っていますか?
メラムサフラ:人質だったようです。
幻朋:なぜ人質になったのでしょう?
メラムサフラ:逃げて捕まってそれを繰り返していました。
幻朋:それで秦でも捕まっていたんですね。丹が帰国したいと願い出ると「烏の頭が白くなり、馬に角が生えたら返そう」と始皇帝が言ったそうです。それを聞いて丹が嘆息すると、白い頭の烏と角が生えた馬が現れたので帰国できたという話ですが、実際は脱走したと言われています。この時に丹は秦に対して深い恨みを抱くようになったそうです。
メラムサフラ:逃げているのは本当です。角が生えたとかっていうのは載っていません。
シノエテ:そういう情報はどこから出てくるんでしょう。
幻朋:なぜかこの手の伝承が作られるみたいです。歴史には時々こういう話が出てきます。後世で作られるのかもしれません。

始皇帝の暗◯未遂事件

幻朋:そして燕と秦の間にあった趙が滅ぶと、秦は何度も燕を攻め込みました。燕は武力では敵わなかったため、丹は始皇帝の暗◯計画を練り、荊軻(けいか)という刺客を送り込む事にしました。紀元前227年、荊軻は助手として秦舞陽(しんぶよう)を連れて、督亢(とくごう)の地図と秦の裏切り者の樊於期(はんおき)の首を献上するため始皇帝に謁見しました。秦舞陽は地図を差し出そうとしましたが恐怖で震えてしまい、秦の家臣に不審に思われたそうです。荊軻は「田舎者でまだ天子にお会いした事がないので恐れおののいています。」とごまかして、地図と首が入っている箱を持って進み出ました。始皇帝が巻物の地図を紐解くと、中に隠していた匕首(ひしゅ・短剣の事)が出てきて荊軻はそれを奪って襲いかかりました。始皇帝は身をかわしましたが、護身用の長剣を抜くのに手間取っていました。近衛兵は許可なく殿上に登る事を法によって禁じられていたため助けられませんでした。従医の夏無且(かむしょ)が投げた薬袋が荊軻に当たり、その隙にやっと剣を抜いた始皇帝によって荊軻は斬られました。そして二人は処刑されたそうです。
シノエテ:面白いですね。
オルアエル:面白くないよ。
幻朋:シノエテさんは地球寄りの感覚ですね(笑)
メラムサフラ:そこまで詳しくは載っていませんでしたが、暗◯しようとして逆に◯されています。すぐに国も滅ぼされました。
幻朋:出来事は実際にあったんですね。ちなみに秦舞陽も処刑されていますか?どうなったかはっきりした記述がないそうなんです。
メラムサフラ:どっちも◯されています。

燕の滅亡

幻朋:暗◯未遂事件で始皇帝は激怒し、燕に総攻撃を仕掛けました。事件の翌年には首都・薊(けい)が陥落しました。荊軻の血縁を全て殺害しても始皇帝の怒りは静まらず、町の住民全員も◯されました。逃亡していた燕王喜は丹の首級を届けて和睦を願いましたが聞き入れられず、5年後には捕らえられました。紀元前222年に燕は滅びました。
メラムサフラ:町の人は全員◯されています。
オルアエル:怖いね。
シノエテ:全員消されたんですね。そんなに悪い事をしたんですね。
幻朋:王様に会う時に武器を忍ばせるなんて、絶対にやってはいけない事らしいです。
メラムサフラ:よっぽど怒っていて怒りが収まらなかったです。町を燃やしました。
幻朋:他の滅んだ国はここまでやられていないですよね?
メラムサフラ:そこまではしていないです。
幻朋:厳しい処罰というか…すごい話ですね。

斉の滅亡

幻朋:最後に滅んだ斉は約40年間ほとんど戦争をしておらず、秦が買収した宰相の后勝(こうしょう)などが工作していたからでした。秦に攻められても斉は戦わず、后勝の言う通りに無抵抗のまま降伏して滅んだそうです。紀元前221年、始皇帝が39歳の時に戦国時代が終わりました。
メラムサフラ: 戦ってもしょうがないと思っていたそうです。
幻朋:これで全国統一が完了しました。

始皇帝が統一をした目的とは?

幻朋:全国統一を成し遂げた後に、王に代わる尊称が審議されました。新たに「皇帝」の称号を使う事が決められ、嬴政は始皇帝となりました。
メラムサフラ:皇帝ができたのは王というのが使われていたからです。もっと上の位にしたかったから、一つだけの称号を作りました。
幻朋:唯一の称号が欲しかったんですね。ところで、始皇帝はなぜ全国を統一しようとしたのでしょう?何か目的などがあったのでしょうか?
メラムサフラ:全国を統一して自分だけの世界を作ろうとしていました。
幻朋:自分だけの世界を作るなんてすごい目標ですね!しかも達成しているという。始皇帝はすごい人だったんですね?
メラムサフラ:良い条件がそろっていました。国が強くて、始皇帝も始皇帝の周りの人も優秀な人だったからです。
幻朋:これも運命だったのかもしれないですね。

五徳終始説

幻朋:始皇帝が統一後に行った事を紹介していきたいと思います。始皇帝は五徳終始説を取り入れ、儀礼用衣服や皇帝の旗に黒色が用いられました。
メラムサフラ:そのように書いています。でも、実際にどんなものかは見れませんでした。

郡県制の採用

幻朋:始皇帝は周王朝時代から続いていた政治支配を大きく変えました。中央集権が採用されて36の郡が置かれ、その後は48に増えました。郡は県区分され、郷、里、と段階的に小さな行政単位が定められました。始皇帝の前の時代では封建制を用いていましたが、李斯の提言により郡県制を全土に採用しました。
メラムサフラ:広くなって全国を把握するために、細かく区切って情報を集めやすくしました。
幻朋:ちゃんと考えられているんですね。エリアが区切られていると管理しやすいですもんね。

交通網の整備、通貨や書体の統一

幻朋:始皇帝と李斯は、度量衡、通貨、荷車の車軌、位取り記数法などを統一し、市制の標準を定めて経済の一体化を図りました。通貨は半両銭に統一されました。また、地方の交易を盛んにするために道路や運河の交通網を整備しました。
メラムサフラ:バラバラだったからというのもあるそうです。
幻朋:全国で違っていたんですね。
メラムサフラ:どの国も独自にやっていてそれを統一させたそうです。
幻朋:重さ、長さの単位や通貨が各地で違うと不便ですよね。確かにこれなら経済の一体化になりますね。あと、一番重要な政策に漢字書体の統一があります。李斯は秦国内で篆書体(てんしょたい)を一本化する事を推進しました。臣下が用いる文字は隷書体(れいしょたい)として、程邈(ていばく)という人が定めました。程邈が罪により獄中にいた時に隷書を発明し、始皇帝に献上して許されたという伝承があるそうです。その後この書体を公式のものとし、中国各地固有の書体を廃止しました。隷書は程邈が作った文字というのは本当でしょうか?
メラムサフラ:今探しています…(しばらくして)……見つかりませんでした。でも、この文字に統一しています。文字が2つあります。
シノエテ:面白い字ですね。
幻朋:篆書体は独特な形をしていますよね。このような感じで、新たに国を整えていったそうです。今回はここまでです。
オルアエル:終わったよ。
幻朋:実はまだあるんです(笑)地球人の方々が特に気になっている地下宮殿についても最後に聞きたいなと思っています。
メラムサフラ:地下宮殿と書いていますね。
幻朋:本当にあったんですか?!聞くのが楽しみです。次回もよろしくお願いします!今日はモニター越しですみませんでした。色々と教えてくださってありがとうございました!
オルアエル:またね。
メラムサフラ:お待ちしています。
(中継が消えて、モニタールームに戻りました。)
ミコラ:大丈夫でしたか?
幻朋:はい!会議室の設備のおかげでお話しできました。
シノエテ:立派な会議でした。
幻朋:シノエテさんもご参加ありがとうございました!
シノエテ:いつでも来てください。
幻朋:また様子を見に来ますね。地球人の皆さんと一緒に活動を応援しています。
ロクアル:ありがとうございます。
幻朋:それでは、カテ(ありがとう)、タルム(さようなら)!
皆さん:タルム。

 始皇帝のお話中編は以上となります。引き続き情報をまとめて、準備でき次第質問をしてきたいと思います。この後も始皇帝は様々な活動をしています。伝承などもいくつかあるようなので、真相はどうなのか聞くのが楽しみです!