地区祭りが復活したら神様が喜んだ話

地区祭りが復活したら神様が喜んだ話

今回は神社で起きた霊的な体験談をお話しようと思います。神様に御神酒をあげたら美味しいと言ってくれた体験と、十数年ぶりに地区祭りが復活して喜んでいたという話です。

小さな神社の大きな石神様

それは数年前の夏でした。ある日、知人のAさんから一緒に神社に来てほしいと連絡が来ました。Aさんの地元にある神社で、久しぶりにお参りしたいという事でした。

 

Aさん:幻朋君は霊感があるから、もしも神様からメッセージみたいな物が来たら分かるんじゃないかと思って。一緒に来てくれるかな?

幻朋:さすがに神様とは話せないですよ(笑)でも、私で良ければ一緒に行きます。

Aさん:ありがとう。じゃあ今度の休みによろしくね。

 

こうして、その週の土曜日に待ち合わせをして神社に向かいました。駐車場に車を停めて降りると、Aさんは手に何かを持っていました。

Aさん:久しぶりにご挨拶するからね。御神酒を用意してきたんだ。

幻朋:すごいですね。きっと神様も喜びますね。

Aさん:そうだと良いなぁ。ごめん、ここからちょっと歩くよ。

 

神社の鳥居をくぐってからはしばらく歩くようで、私達は雑談しながら向かいました。周りには木がたくさんあって、ちょっとした森みたいな感じでした。あまり人は来ていないようで、参拝者は私達だけでした。

 

しばらく歩いて緩やかな坂道を登り終えると、神様の元に到着しました。ちょっとした広場のようになっていて、奥には小さな祭壇がありました。

 

しかしよく見ると、祭壇の更に奥の方にとても大きな岩があって、注連縄がしてありました。

石神様が見せてきた光景

Aさん:あの大きな石がこの神社の神様だよ。いや〜それにしてもここは久しぶりだなぁ。懐かしい。それじゃ、さっそくお参りしようか。

幻朋:かなり大きいですね。少し何かを感じます。

 

Aさんは御神酒をお供えして参拝を始めました。私もそれに続き、挨拶をしました。不思議な事に、参拝を始めたあたりから風が吹き始めました。

Aさん:やっぱり神様って、仙人みたいな感じのお爺さんなのかな?勝手なイメージだけど。幻朋君、何か見えたりする?

幻朋:今ちょっと見てみますね。

 

私は大きな岩を霊視しました。すると、岩の上の辺りに気配を感じました。40〜50代くらいの男性のようです。何となくそんな感じがしました。霊を見るのとは違って、ハッキリとは確認できません。

 

幻朋:すみません、やっぱり私じゃ神様は見えないみたいです。でも、仙人じゃなくて40〜50代くらいの男の人です。

Aさん:え?!結構お若いんだね!昔からずっとここにいらっしゃる方ですか?

 

私はダメ元で「ずっとここにいらっしゃる方ですか?」と、石神様に向かって念じてみました。

 

………『そうだ。』かなり遠くの方から声が聞こえてくる感じで、なかなか聞き取りにくいですが返事がありました。

 

幻朋:ずっとここにいるそうです。

Aさん:神様と話せたの?!すごいね!

幻朋:全然話すっていうレベルじゃないですよ。本当に一言だけ伝わってきた感じです。

Aさん:それでもすごいよ。そうか…昔からここにいてくれてるんだなぁ。昔はさ、地域の祭りがあってここの神社にもお神輿が来たり、神楽をやったりしてたんだよね。もう10年以上前にやらなくなっちゃったけどね。お神輿をやる子供が少なくなっちゃったから、お祭りはなくなったんだ。

幻朋:そうなんですね。なんだか寂しいですね。

 

すると突然、Aさんと話している途中で私の頭の中に映像が伝わってきました。広場になっている所に人がたくさん集まっていました。そして、石神様の近くを子供達が笑いながら楽しそうに走っています。そんな様子が見えました。

 

幻朋:もしかして、そこらへんの広場にお神輿とか来ていました?あと、子供が走っているのが見えました。

Aさん:そうそう。お神輿を担いで来てここに集まるんだ。みんなで遊んだりしたよ。大人に怒られたけどね(笑)すごく懐かしいよ。

幻朋:多分ですけど、神様が見ていた光景なんだと思います。そうやって子供達が遊んでいたのが嬉しかった、というようなイメージも伝わってきました。

Aさん:またいつかお祭りが復活すると良いんだけどね。少子化だからねぇ……。

神様もお酒を飲む

Aさん:さて、そろそろ戻ろうか。お供えの御神酒を片付けないと。神様はお酒を飲んでくれたのかな?(笑)

幻朋:どうでしょうね?(笑)飲めるんですかね?一応聞いてみますね。

 

私は石神様に「お酒の味はどうでしたか?」と念じてみました。しかし、反応はありませんでした。

 

幻朋:すみません。ノーコメントでした。私の霊感では力及ばずです…。

Aさん:そんな事ないよ。お参りできて良かったよ。

 

私達は駐車場に向かってまた歩き出しました。参拝中は風が強かったのですが、帰りは風が止んでいました。「神様が風を起こしていたのかな?」なんてAさんと話していました。

 

すると鳥居が見えてきた所で、遠くから聞こえてくる感じの小さい声で『美味い』と伝わってきました。

 

幻朋:あ、神様が美味いって言ってます。

Aさん:おぉ〜!今お返事が来たんだね(笑)ちゃんと飲んでくれてるなんて嬉しすぎるよ。神様ってあまり多くを語らない感じなのかな?

幻朋:こういうのは詳しくないので分からないですが、やっぱり霊とは違う感じがしますね。霊だと普通に会話できるので。

 

ちょっとご機嫌だったAさんがピタッと立ち止まりました。もう少し歩けば駐車場という所まで来ていました。

 

Aさん:あれヤバくない??見てよあれ……。

 

Aさんが指差す方を見ると、紙垂(※しでと読むそうです。あの鳥居に付いている白いギザギザした紙です。分からなかったのでググりました笑)が一つだけものすごい勢いで揺れています。

 

Aさん:風は吹いてないのにどうして揺れてるんだろう?しかも1箇所だけだしね。

幻朋:何かのメッセージですかね?嫌な感じはしないので大丈夫だと思います。

Aさん:神様がバイバイってやってくれてるのかな(笑)それだったら良いんだけど…。

 

私達は一礼して鳥居から出ました。紙垂はまだプラプラと動いていました。その後、Aさんと少し話してから解散しました。帰る時に鳥居を見たら、まだ紙垂が1箇所だけ動いていたので、神様に向けて「ありがとうございました」と念じてから通り過ぎました。

お祭りの復活と神様からの喜びのメッセージ

その年の9月末辺りに、Aさんから連絡が来ました。どうしてもまた石神様にお参りしたいという事でした。

 

Aさん:実はさ、今年から石神様の地区祭りが復活したらしいんだよ!

幻朋:すごいタイムリーですね。夏にお参りした時に、ちょうど祭りの話をしていましたもんね。

Aさん:そうなんだよね。この前実家に帰った時に母親から祭りの話をされてさ。『今年からお神輿やるようになった』って聞いた時はビックリしたよ。

幻朋:きっと神様も嬉しかったと思います。

Aさん:うん。自分もすごく嬉しいから、もう一度お参りに行って神様に気持ちを伝えたくてね!

幻朋:また行きましょう。頑張ってまた神様に話しかけてみます。

 

こうして私達は、またあの石神様の所へと向かいました。その日Aさんは、お供え物にちょっとした果物を持ってきていました。祭壇に果物を供えて、二人でお参りしました。

 

私は神様に「また来させて頂きました。お祭りがあったそうですね。十数年ぶりだそうですね。このままお祭りが続く事を願っています。」と伝えました。

 

Aさん:お祭りが復活して私も嬉しいですって伝えたよ。

幻朋:………はい。……本当に良かったです。

Aさん:え?誰と話してるの?

幻朋:神様が『祭り、嬉しかった、ありがとう』って言っていました。

 

Aさん:え〜〜すごい!喜んでくれてるんだ…神様がありがとうって言ってるって、地元の人達に伝えたいくらいだ。リアルでこういう系の話はなかなかできないけど(笑)

 

お供え物を片付けて、私達は来た道を戻りました。前回のように紙垂が揺れているという事はなかったです。

 

しかし、鳥居に付いている紙垂をよく見ると、真っ白で新しかったです。最近お祭りがあったからだと気付き、また嬉しくなりました。

 

体験談は以上です。お祭りは今の所まだ続いていて、毎年行なっているそうです。

次回の記事はこちらから『神様はお供え物をどうやって飲食しているのか?』